こんにちは、ストレスがたまると夜の寝つきが極端に悪くなるりくです。
「最近ストレスたまってるな」と思うことはありますか? ……こう聞くと、多くの人が「はい」と答えるはずです。
でも、次の質問はどうでしょう。
「そのストレス、どれくらいたまってますか?」
数字で答えられる人は、ほとんどいないと思います。
ストレスの厄介なところは、目に見えないことだと私は思います。体重なら体重計に乗ればわかる。血圧も測れる。でもストレスには計測器がない。だから気づかないうちに蓄積して、ある日突然、肌荒れや体調不良として表面に出てくる。
私も浪人時代初めてストレスが身体に蓄積していることを実感したエピソードがあります。自分がどれほどストレスを抱えていたか自覚がありませんでしたが、受験が終わった後何の気なしに体重計に乗ったところ体重が15kg増えていました。
「あれ、いつの間に??」と思ったけど、原因はずっと見えないところで積み重なっていたストレスでした。
この記事では、心理学で世界的に使われているストレス測定法(PSS)を参考に、肌荒れに特化したストレスチェックリストを用意しました。10個の質問に答えるだけで、あなたのストレスが肌にどのくらい影響しているかが見えてきます。
なぜ「数値化」が大事なのか
ストレスケアの最大の敵は、「自分はそこまでストレスを感じていない」という思い込みです。
Cohen et al.(1983)が開発したPerceived Stress Scale(PSS)という心理学のツールがあります。世界で最も広く使われているストレス測定尺度で、「生活がどのくらいコントロール不能に感じるか」を数値化するものです。
この研究で面白いのは、PSSのスコアが高い人ほど、睡眠時間が短く、朝食を抜き、アルコール摂取量が多い傾向があったということ(Cohen & Williamson, 1988)。つまり、ストレスが高い人は生活習慣全体が崩れやすい。
肌荒れの文脈で言い換えると、ストレスが高い状態を放置していると、食事・睡眠・運動という他の柱もまとめて崩壊していってしまいます。ストレスは5本の柱の土台を揺らす「嵐」のような存在なんです。
だからこそ、まずはあなたのストレスレベルを知ってあげましょう。
【肌荒れストレスチェック】10の質問に答えてください
以下の10項目について、この1か月のあなたに当てはまるものを答えてください。
採点方法: 各質問に対して、以下の点数をつけてください。
- まったくなかった → 0点
- ほとんどなかった → 1点
- ときどきあった → 2点
- よくあった → 3点
- とても頻繁にあった → 4点
※ 質問4と質問8は採点が逆になります(後で説明します)
Q1. 予想外のことが起きて、気持ちが不安定になる
突然の予定変更、想定外のトラブル。そういう出来事に動揺しやすいですか?
ストレスホルモンであるコルチゾールは、予測不能な出来事に対して最も強く分泌されます。
Q2. 自分の肌を鏡で見て、気分が落ち込む
朝の洗顔時、化粧前、ふと鏡を見た瞬間。肌の状態を見て落ち込むことがありますか?
これは前回の記事で触れた「社会的比較」のストレスとも関係しています。SNSの美肌投稿と自分を比べてしまうのと、鏡の中の自分と理想の自分を比べてしまうのは同じメカニズムです。
Q3. 自分の生活を自分でコントロールできていないと感る
仕事、学校、人間関係は良好ですか?
PSSの中核概念は「コントロール感の喪失」です。自分で自分の生活をコントロールできないと感じる状態は、慢性的なコルチゾール上昇に直結します。
Q4. 肌の調子が良くて、気分が前向き(※逆転項目:4点→0点、3点→1点、2点→2点、1点→3点、0点→4点)
肌の調子が良い日は、全体の気分も上がりますよね。この質問は逆転項目です。「よくあった」なら0点、「まったくなかった」なら4点として計算してください。
Q5. イライラして、食事が雑になる
忙しくて菓子パンで済ませた。甘いものを衝動的に食べた。食事が乱れた日は多いですか?
コルチゾールが上がると脳が高カロリー食を求めるようになります。食事の柱とストレスの柱が交差するポイントです。
Q6. 寝る前のスマホで寝つきが悪い
これは前回のSNS記事でも詳しく書きました。夜のスマホはメラトニンを抑制し、コルチゾールの日内リズムを崩す。睡眠の柱にも直結する問題です。
Q7. 自分の力では問題を解決できないと感じる
「何をやっても肌が治らない」「この状況はどうしようもない」。そんな無力感を感じましたか?
学習性無力感(セリグマン, 1975)は慢性ストレスの温床です。
Q8. 日常の中で、リラックスできる時間がある(※逆転項目:採点を逆にしてください)
入浴中、散歩中、読書中など。意識的にリラックスできた時間はありましたか?
こちらも逆転項目です。「よくあった」なら0点です。
Q9. やるべきことが多すぎて、処理しきれないと感じる
PSSでは「オーバーロード感」と呼ばれる概念です。やることが山積みで頭がパンクしそうな状態。この状態ではコルチゾールが慢性的に高止まりします。
Q10. 肌荒れが気になって、人と会うのが億劫
外出を避ける、マスクで隠す、人の目を気にする。肌荒れによる社会的な引きこもりは、さらにストレスを増やす負のループの入口です。
あなたのスコアを確認しましょう
Q4とQ8だけ採点を逆にしたら、10項目の合計点を出してください。
0〜12点:低ストレス(グリーンゾーン)
今のところ、ストレスが肌に悪影響を与えている可能性は低めです。この状態をキープすることが大事。定期的なセルフチェックで今の状態を維持しましょう!
おすすめの次のアクション: 今の生活習慣を維持しつつ、食事や睡眠の記事も読んで「崩れにくい土台」をさらに強固なものに。
13〜25点:中ストレス(イエローゾーン)
ストレスがじわじわと肌に影響し始めている可能性があります。多くの人がこのゾーンにいます。「なんとなく肌の調子が悪い」「スキンケアを変えても改善しない」と感じているなら、原因はストレスかもしれません。
おすすめの次のアクション: まずは前回の記事で紹介した「デジタルデトックス」から始めてみましょう。睡眠の質が上がるだけで、このゾーンから抜け出せる人は少なくありません。
26点~:高ストレス(レッドゾーン)
ストレスがかなり蓄積しています。肌荒れだけでなく、睡眠や食事にも影響が出ている可能性が高い。
まずお伝えしたいのは、「自分を責めないでください」ということ。ストレスが高いのは意志が弱いからじゃない。脳の仕組み上、慢性ストレスは自力で抜け出しにくい構造になっているんです。
おすすめの次のアクション: この記事の下にある関連記事を読んで、できることを1つだけ選んでください。全部やろうとするのではなく、1つだけ。心理学者ゴルヴィッツァーの研究によれば、「いつ・どこで・何をするか」を決めるだけで行動に移せる確率は大幅に上がります。
このチェックリストの使い方
1か月後にもう一度このページに戻ってきて、同じ10項目をチェックしてみてください。スコアが下がっていたら、あなたの生活習慣の改善がストレスに効いている証拠です。
逆にスコアが変わらない、または上がっている場合は、今のアプローチだけでは足りないかもしれません。食事・睡眠・運動など、別の柱からのアプローチを加えてみてください。
ストレスは単体で解決するものではなく、5つの柱を組み合わせて初めて根本から整えることができる。これが私が肌荒れを克服する中で学んだ、最も大きな気づきでした。
公式LINEもやっているので、私への相談も可能です。
まとめ
- ストレスは「見えない」から危険。数値化することで初めて対策できる
- 世界で最も使われるストレス尺度(PSS)を参考に、肌荒れ特化版チェックリストを作成
- 0〜13点:低ストレス/14〜26点:中ストレス/27〜40点:高ストレス
- 1か月ごとにセルフチェックして、スコアの変化を追うのが効果的
- ストレスは5つの柱すべてに影響する「地震」。1つの対策で解決しようとしない
本でも論文でも繰り返し書かれていることですが、ストレスケアの第一歩は「自分のストレスに気づくこと」です。このチェックリストが、あなたにとってその第一歩になれたら嬉しいです。
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参考文献
- Cohen, S., Kamarck, T., & Mermelstein, R. (1983). "A global measure of perceived stress." Journal of Health and Social Behavior, 24(4), 385–396.
- Cohen, S., & Williamson, G. (1988). "Perceived stress in a probability sample of the United States." In S. Spacapan & S. Oskamp (Eds.), The Social Psychology of Health. Newbury Park, CA: Sage.
- Cohen, S., & Janicki-Deverts, D. (2012). "Who's stressed? Distributions of psychological stress in the United States in probability samples from 1983, 2006, and 2009." Journal of Applied Social Psychology, 42(6), 1320–1334.
- Gollwitzer, P. M. (1999). "Implementation Intentions: Strong Effects of Simple Plans." American Psychologist, 54(7), 493–503.
注意: このチェックリストは医学的な診断ツールではありません。ストレスによる心身の不調が続く場合は、専門家への相談をおすすめします。