「別にニキビくらいで死なないし——」
たぶん、この記事を開いた男性の半分くらいはそう思っているんじゃないでしょうか。気持ちはわかります。私もそうでした。中学生の頃からニキビがひどかったんですが、最初は「いつか勝手に治るだろう」くらいにしか思っていなかった。
でも、治らなかった。そして気づいたら、人の目を見て話すのが怖くなっていました。
この記事は「肌荒れって結局なんなの?」「放っておくと何がマズいの?」という、たぶん多くの男性が聞きたくても聞けないことに、正面から答えていきます。
そもそも「肌荒れ」って何?
まず言葉の整理をさせてください。「肌荒れ」とひとくくりにされがちですが、症状はいろいろあります。
ニキビ(吹き出物)。赤み。カサカサした乾燥。毛穴の黒ずみ。テカリがひどい。かゆみ。
全部ひっくるめて「肌荒れ」と呼ばれています。男性に一番多いのは、やはりニキビでしょう。思春期にできるものだと思われていますが、20代・30代で悩んでいる人も相当います。いわゆる「大人ニキビ」です。
で、大事なのはここからです。
ニキビは「肌の表面だけの問題」ではありません。皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、細菌の繁殖、そして炎症——これらが組み合わさってできるものです。そしてこの炎症を引き起こす原因は、外側(スキンケアの方法)だけじゃなく、内側(食事、睡眠、ストレス)にもある。
「ニキビくらい」と思っているかもしれないですが、それは身体が何かのサインを出しているということでもあります。
肌荒れを放っておくと、何が起きるか
「見た目の問題でしょ?」——まあ、それも含まれます。でも、損はそれだけじゃないんです。
0.1秒で「なんか信用できない」と思われる
プリンストン大学のWillisとTodorovが2006年に発表した有名な研究があります。人間は相手の顔を0.1秒見ただけで、「信頼できそうかどうか」を判断しているというものです(Willis & Todorov, 2006)。
0.1秒ですよ。まばたきより短い。
しかも、時間をかけて判断した場合と、0.1秒で判断した場合で、結果がほとんど変わらなかったそうです。これが何を意味するか。第一印象は、ほぼ覆らない。
肌がきれいかどうかで人生が決まる、なんて大げさなことは言いません。でも、初対面の営業先、面接、合コン、マッチングアプリ——肌の状態が「なんとなく信用できなさそう」という印象に繋がるリスクは、ゼロではありません。
男って、こういうことにわりと鈍感じゃないですか。私自身がそうでした。肌はボロボロですが、「中身で勝負だ」と勘違いし、中身で勝負する前に、第一印象で決着がついていたことが多々ありました。
じわじわとメンタルが削られる
肌荒れで一番怖いのは、実はここかもしれません。
Maginらの研究(2006)では、ニキビのある患者26名にインタビューを実施し、その心理的影響を調べています。見えてきたのは、「外見の悪化→自己イメージの低下→恥ずかしさ→人との接触を避ける」という一連の流れでした(Magin et al., 2006)。
この「人との接触を避ける」というところが厄介で。
私も経験があるのですが、肌がひどい時期は無意識に下を向いて歩くようになるんです。友達と遊ぶのも億劫になる。写真に写るのが嫌になる。誰かに顔を近づけられると心臓がバクバクする。別に「死にたい」とかそんな大げさな話じゃなくて、日常の小さな場面で、じわじわとエネルギーが削られていく。 それが何年も続く。
男だと特に、こういう悩みを人に言えない。「男のくせに肌なんか気にしてんの?」と言われるのが怖くて、一人で抱え込む。
「放置しても治る」は、半分ウソ
「思春期のニキビは大人になれば治る」とよく言われます。確かに、ホルモンバランスが安定して自然に治る人もいます。
ただ、全員がそうとは限りません。
思春期にできたニキビが跡(あと)になって残ることもあります。クレーターのように凹んだ跡は、一度できるとスキンケアだけでは元に戻りにくい。炎症がひどいまま放置してしまった結果、跡が残るケース、私は何人も見てきました。
「いつか治るだろう」で先延ばしにした時間の分だけ、リスクは積み上がっていく。 これは脅しではなく、事実です。
男が肌荒れを気にするのは「ナルシスト」じゃない
ここで伝えたいことがあります。
肌を気にする=かっこつけ、ナルシスト。そう思ってる男性、結構多いんじゃないでしょうか。
違います。
歯を磨くのと同じです。虫歯を放置する人を見て「なんで歯医者行かないの?」と思うでしょう。肌も同じ。身体の一部で起きてる問題を、適切にケアするだけの話です。
話は変わりますが、ここ最近うつ病の人が増えていると報道がありますが、私自身疑問に思っていることがあります。
それは、「なぜ病院に行かないのか?」――ということです。うつ病って病気ですからね!!
みなさんも風邪ひいたら病院に行きますよね?
精神疾患や皮膚のトラブルは自力で治そうとするの、あらためて考えてみるとおかしくないですか?
しかも、肌の問題は生活習慣と深く繋がっています。食事が乱れているサインかもしれない。睡眠が足りていないサインかもしれない。ストレスが溜まっているサインかもしれない。肌を整えるということは、生活全体を整えるということでもある。
私は100名以上の方に肌荒れ改善のノウハウを伝えてきましたが、生活習慣を見直した人は肌だけじゃなく、体調や気分も変わったという声を本当に多くもらいます。肌はただの「見た目」じゃなくて、身体の状態を映す鏡みたいなものです。
まとめ
肌荒れを「たかがニキビ」と思っている男性に向けて、見落とされがちなポイントをお伝えしました。
- 肌荒れは表面だけの問題ではなく、身体の内側のサインでもある
- 第一印象は0.1秒で決まり、肌の状態はそこに確実に影響している
- メンタル面のダメージは自覚しにくいが、じわじわと日常を蝕む
- 放置すると跡が残るリスクがあり、「いつか治る」は全員に当てはまらない
- 肌を気にすることはナルシストではなく、生活全体を整えること
もし今「なんとなく気になるけど、何していいかわからない」という状態なら、まずはこのサイトの記事をいくつか読んでみてください。スキンケアの基本から、食事や睡眠の話まで、肌を整えるためにできることを具体的にまとめています。
▼ 関連記事
- [ニキビを悪化させる食べ物と、肌を整える食事の基本](※食事カテゴリ)
- [正しい洗顔のやり方|やりすぎが肌荒れの原因に?](※スキンケアカテゴリ)
- [肌荒れとストレスの関係|コルチゾールが肌を壊すメカニズム](※ストレスケアカテゴリ)
あなたの肌荒れの本当の原因、知りたくないですか?
公式LINEに登録すると、30秒でできる「肌荒れの本当の原因がわかる肌質診断」を無料でお受け取りいただけます。
参考文献
- Willis J, Todorov A. "First Impressions: Making Up Your Mind After a 100-Ms Exposure to a Face." Psychological Science, 2006; 17(7): 592-598.
- Magin P, Adams J, Heading G, et al. "Psychological sequelae of acne vulgaris: results of a qualitative study." Canadian Family Physician, 2006; 52: 978-979.